ライフライン2.電気
続いてのライフラインは、電気ですね。電気は明かりだけでなく、充電や動力として、いろいろなものに関わっていますね。
電気の場合、地震だけでなく、雷などによるものも多いため、停電を経験された方はかなり多いのではないでしょうか?そういったとき、みなさんはどのようにして対処・対応していますか?
スマホのライトでブレーカーを確認する?枕元に懐中電灯を置いている?などなど様々な対処法があるでしょう。しかし、大規模な自然災害時、電気というものはいつ復旧するのかわかりません。
まして、自然災害というものは唐突に起こります。スマートフォンの充電・モバイルバッテリーの充電などが十分な状態で迎えれるとは、限らないのです。
そもそもスマートフォン、モバイルバッテリー、懐中電灯の電池にも限りがあるでしょう。そのため、「少しでも充電できれば、、、」や「自家発電でもできないかな」といったことを考えました。
そこで、今回は身近なものをもとに、ミニ発電機をプチ工作していきます。
ミニ発電機を実際に作ろう
<準備するもの>
紙皿は、なるべく深く、広いものがやりやすいですが、大きすぎてもサイズが合わないため、今回は1人前のカレー皿で作りました。
アルミ針金(アルミ線)は、200cm使います。短くても何とかなりますが、短すぎると構造上作れなくなることがあります。
円柱のなにかというのは、コイルを巻く際に、使用するものなので、最悪指でもできなくはないですが、今回はスティックのりを使用しました。
ペットボトルは、支柱になりますので、おもりになるよう水を入れておいてください。
紙皿 1つ、フレンチポット 2つ、アルミ針金(200cm以上が好ましい)、アルミ箔、ガラスのコップ 2個、はさみ、鉛筆orペン、両面テープ、ビニールテープ、円柱のなにか、カッター、ペンチ、油性ペン、水を入れた500mlのペットボトル
<手順1>
まずは、準備したフレンチポットのふたを取り外し、先端2mmほどのところを写真のように、切っていきます。
(はさみを使用しましたが、硬いので、個人的にはペンチで切るのがおすすめです。)
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<手順2>
今度は、ふたを外したフレンチポット本体の方を上5mm~1cmくらいのところで切ります。
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<手順3>
手順2で切ったフレンチポット本体の上部を、右の写真のように当てながら紙皿にしるしを書いていきます。
左の写真のようになればOKです。
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<手順4>
手順3で書いたしるしに沿って、カッターで切り取っていきます。
※円形ですので、切る際はケガに細心の注意を払ってください。
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<手順5>
手順4で切った穴に、手順2で切ったフレンチポット本体の上部を紙皿の内側からはめ込みます。
左の写真のようになればOKです。
そして、そこに手順1で先端を切り取ったフレンチポットのふたを反対側からはめ込みます。
右の写真のようになればOKです。
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<手順6>
用意したアルミ針金(アルミ線)をペンチを使い、100cm×2に切り分けます。
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<手順7>
手順6で切ったアルミ針金(アルミ線)を円柱状のもの(スティックのり)に6~7回程巻き、コイルを作っていきます。
※二つとも行ってください
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<手順8>
手順7で作ったコイルをガラスコップにそれぞれ上の写真のように、固定していきます。
※固定する際は、ビニールテープを使用してください。
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<手順9>
手順5で作ったものを用意した水の入ったペットボトルの上に、両面テープで、固定していきます。
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<手順10>
手順8で作ったものと手順9で作ったものを上の写真のように、組み合わせていきます。
※固定する際は、ビニールテープを使用してください。
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<手順11>
コイルの先端にアルミ箔をつければ完成です。
※固定する際は、ビニールテープを使用してください。
完成
ここまで大変な作業お疲れさまでした。
これにて完成となります。
この発電機は、ケルビン発電機というもので、静電気を利用した発電機になります。
ざっくりと説明すると、コイルに帯電した電気によって、水が反対(コイルが負なら水は正)の電気もち、 コップに帯電した水が貯まることで、そこから伸びた反対のコイルも電気を帯びるという仕組みです。
そのため、上の紙皿の中に、水を入れると動作します。
電流が流れ始めるとアルミ箔が近づいたり、離れたりし、その間に電気が流れます。
アルミ箔とアルミ箔の間に、蛍光灯などがあれば、試しに近づけてみてください。
バチっと光る様子が確認できます。
※水を入れた後のアルミ箔・アルミ針金(アルミ線)には、電気が流れています。くれぐれも直接触ることがないように気を付けてください。
最後に
今回は、他のライフラインに比べて、そこそこ大がかりなものになってしまいましたが、身近にあるものだけで、発電機という物が作れるというだけでかなりの心強さですね。
本来は、昔100円ショップに売っていた懐中電灯を使い、自家発電できるものを作る予定だったのですが、そちらの商品は現在は取り扱いがありませんでした。
優秀な防災グッズだっただけに、今回の件を通して知り、とても残念でした。
しかし、発電機と聞くだけで、ハードルが高かった序盤とは打って変わり、調べてみると意外と自分で発電するということは、簡単にできるのだなと考え、科学の面白さをより深く知りました。
発電の仕方や仕組みが違うものもたくさんあるので、気になったらぜひ一度調べてみてください。